地域に支えられた少年から施設長へ|ドゥンバとワールドギフトウガンダの歩み
地域に支えられた少年から施設長へ|ドゥンバとワールドギフトウガンダの歩み
地域の人たちに支えられて育ったドゥンバ
ウガンダでワールドギフトの活動を長年支えてくれている一人が、現在ワールドギフトウガンダ施設長を務めるドゥンバです。
ドゥンバ自身も、決して恵まれた環境で育ったわけではありません。
子どもの頃、生活が厳しい中で、地域の大人たちに助けられ、支えられながら成長しました。
自分が困っていた時に、周りの人たちが手を差し伸べてくれた。
その経験は、大人になってからもドゥンバの中に残っています。
地域では、成長した若者たちが仕事を求めて村を離れ、都市部などへ出ていくことも少なくありません。
その中でドゥンバは村に残り、農業に取り組みながら、少しずつ地域の人たちを支える活動を続けてきました。
子どもたちのこと。
生活に困っているご家庭のこと。
高齢になり、誰かの助けや見守りを必要としている方々のこと。
自分が地域の人たちに支えてもらったように、今度は自分が誰かを支える側になる。
それは一時的な活動ではなく、長い年月をかけて続いてきました。
ワールドギフトも、そんなドゥンバと一緒に活動を重ねてきました。
日本の皆さまから託していただいた物品を必要とされる方々へ届けたり、食事に関する支援を行ったり、ご家庭を訪問したり。
一つひとつの活動を一緒に行いながら、私たちもドゥンバの人柄や、地域の方々と向き合う姿を見てきました。
長い時間をかけた活動の積み重ねが、ワールドギフトとドゥンバとの信頼関係につながっています。
地域への思いから生まれた、ワールドギフトウガンダ施設
ドゥンバが特に大切にしてきたことの一つが、子どもたちの未来です。
生活環境によって、十分に学ぶ機会を得ることが難しい子どもたちもいます。
そんな子どもたちが学ぶことのできる場所をつくりたい。
地域の子どもたちの未来につながる場所をつくりたい。
長年の活動の中で育まれてきた思いと、日本の皆さまから託していただくご支援がつながり、ワールドギフトウガンダ施設での活動へと発展していきました。
施設では、子どもたちが学び、友達と過ごし、大人たちに見守られながら時間を過ごしています。
しかし、私たちはこの施設を、単に子どもたちが勉強するためだけの場所とは考えていません。
人が集まれば、そこから新しいつながりが生まれます。
子どもたちが集まる。
地域の大人たちが集まる。
それぞれが話をし、地域のことを考える。
そして、そこからまた新しい活動が生まれることがあります。
ワールドギフトウガンダ施設は、完成した建物を地域へ提供して終わる場所ではありません。
現地の方々と一緒に活動しながら、その地域で必要とされることを考え、少しずつ育ってきた場所です。
子どもたちにとっての学びの場であると同時に、地域の人たちが集まり、これからのことを考えられる場所。
少しずつ、地域の中で希望につながる場所へと育っています。
子どもたちの教育を、地域の大人たちも一緒に考える
ワールドギフトウガンダ施設で大切にしていることがあります。
子どもたちの教育について、日本側だけで内容を決めるのではなく、地域の人たちも一緒に考えていくことです。
毎月、地域の大人たちが施設へ集まります。
そこで、子どもたちのことや教育について話し合い、これからどのようにしていくのが良いのかを考えています。
実際にその地域で暮らし、子どもたちの成長を身近で見ている人たちだからこそ分かることがあります。
家庭によって生活環境も違います。
子どもによって得意なことや興味を持つことも違います。
地域の状況も、時間とともに変わっていきます。
だからこそ、最初に決めた形をずっと続けるのではなく、地域の人たちの声を聞きながら考えていくことを大切にしています。
施設を利用するだけではなく、地域の大人たち自身が子どもたちの未来について考え、活動に関わってくださる。
これは、ワールドギフトウガンダ施設が地域の中で育っていくための大切な力になっています。
日本からの支援だけで成り立つ場所ではなく、現地の人たちの知識や経験、思いも加わることで、その地域に合った活動が生まれていきます。
私たちは、現地の方々との信頼関係を大切にしながら、一緒に考え、一緒に育てていく活動をこれからも続けていきたいと思います。
ドゥンバへの信頼が、農業を学べる新しい機会へ
長年、地域のために活動を続けてきたドゥンバの姿を見ているのは、ワールドギフトだけではありません。
地域の方々も、彼がどのような思いで活動を続けているのかを見ています。
そんな中、地域の地主さんのご厚意により、トウモロコシを栽培するための土地を貸していただけることになりました。
この土地は、新しい活動にもつながっています。
作物を育てるだけではありません。
子どもたちが実際に土に触れ、農業を経験し、作物がどのように育っていくのかを学ぶ機会にもなっています。
教室の中で学べることもあれば、実際に自分の手を動かすことで初めて分かることもあります。
種をまく。
育てる。
変化を観察する。
そして、食べ物がどのように生まれているのかを知る。
農業が身近にある地域だからこそ、こうした経験も子どもたちにとって大切な学びの一つになります。
そして、この活動は最初から計画されていたものではありません。
ドゥンバが地域で活動を続ける。
その姿を見て協力してくださる方が現れる。
土地を使わせていただけるようになる。
そこから、子どもたちが農業を学べる新しい機会が生まれる。
人と人との信頼関係から、最初にはなかった活動が生まれました。
ワールドギフトが現地で大切にしているのも、このようなつながりです。
活動の形を最初から限定するのではなく、現地の状況や人とのつながりの中から生まれる可能性も大切にしています。
施設の外へも続く、ドゥンバの訪問支援
ワールドギフトウガンダ施設ができたからといって、ドゥンバの活動が施設の中だけになったわけではありません。
地域には、自分から施設へ来ることが難しい方々もいます。
特に、都市部から離れた農村や河川周辺などには、車が安全に走ることのできる道がなく、支援や見守りが届きにくい場所もあります。
ドゥンバは、そうした地域へバイクで向かい、ご家庭を訪問しています。
訪問するのは、物品や食事などを届けるためだけではありません。
「最近、体調はどうですか」
「何か困っていることはありませんか」
顔を見て、話を聞き、その方の現在の様子を知る。
そうした時間も大切にしています。
高齢の方への訪問では、ドゥンバが来ることを楽しみに待ってくださっている方もいます。
中には、子どもの頃のドゥンバを知っている方もいます。
かつて地域の大人たちに支えてもらっていた子どもが成長し、今度は地域の高齢者を訪ね、支える側になっている。
長い年月の中で、人と人との関係も変わりながら続いています。
施設で待つだけではなく、必要に応じて地域へ出ていく。
実際にご家庭を訪問するからこそ、そこで初めて気付くこともあります。
ワールドギフトウガンダ施設は、こうした地域での活動につながる拠点でもあります。
地域とともに育つ、希望につながる場所へ
ワールドギフトウガンダ施設の活動は、最初から現在の形が完成していたわけではありません。
ドゥンバが地域の人たちと向き合い、活動を続けてきた時間があります。
日本の皆さまから託していただいたご支援があります。
子どもたちのことを考え、毎月施設へ集まってくださる地域の大人たちがいます。
土地を貸してくださった地主さんのように、「自分にもできることを」と活動に力を貸してくださる方もいます。
その一つひとつがつながり、現在のワールドギフトウガンダ施設があります。
私たちは、この施設の将来の役割を一つに決めているわけではありません。
子どもたちの学び。
食事に関する支援。
物品による支援。
農業を通した学び。
ご家庭への訪問。
高齢者の方々の見守り。
そのほかにも、現地の状況を知る中で必要とされることや、新しくできることが見えてくる可能性があります。
大切なのは、活動の種類を増やすことそのものではありません。
その地域で暮らす方々と向き合い、何が必要なのかを一緒に考え続けることです。
子どもの頃、地域の人たちに支えられて育ったドゥンバ。
そのドゥンバが大人になり、地域を支えるようになりました。
そして今、その思いに地域の人たちや日本の皆さまの思いが加わり、さらに新しい活動が生まれています。
人から人へ。
世代から世代へ。
支えてもらった経験が、今度は誰かを支える力になっていく。
ワールドギフトウガンダ施設が、これからも地域の皆さんとともに育ち、子どもたちや地域の方々にとって希望につながる場所であり続けられるよう、一歩ずつ活動を続けていきます。
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