水が命を左右する　NPO法人ワールドギフト

不衛生な水を今も使用されています

最初の4枚はウガンダの村です。
ウガンダの1つの村では安全な水支援を行っておりますが、その他の農村ではこういった不衛生な水を今も飲み水や料理用水に使用されています。
家に持ち帰っていくつかの容器を並べて、しばらく置いておくと汚れが沈殿していく、、、透明感がある上澄みの水を、別の容器に写してまた汚れを沈殿させて、、、それを数回繰り返して料理に使ったり、、、
それはここだけではなく、非常に多くの方々が似たような危険な水を使用され続けています。
アフリカ大陸に生まれた人々にとって、料理用水・飲料水に安全な水を使用できるかどうか、、、は、人生最大の問題の１つです。
不衛生な水の使用により、腸チフスなどの感染症にかかる人の割合が非常に多く、現在水の支援を行っているリベリアのスタッフや、シエラレオネのパートナーも腸チフスに支援以前には苦しんできました。

水支援を行う場所は管理できるスタッフが必要

安全な水を継続して支援し続ける事は簡単ではなく、どこでもできる物ではありません。
作って終わり、、、ではなく、継続的に安全な水を届け続ける事が出来る場所、、、現地に常に管理できるスタッフが必要です。
清潔な水の補給の段取り、設備が大切に使われるように現地の方々とルールを作成し、正しく平等に利用できるように管理しなければ継続する事ができません。
⁡常に管理できるスタッフが必要で、安全を見守り続ける事が必要です。
全ての方を助ける事はできませんが、少しづつでもワールドギフトの成長と共に支援できる方々を増やして行きたいと思います。

安全な水支援の特徴

● 国が推奨する基準を満たす水（安全な水）を、5年後も10年後も継続的に支援できる。
● 初期費用や失敗のリスクが低く、井戸作りよりも大幅に抑える事ができる。
● 村人たちと共にルールを作り、正しい水の使い方をするようにできる。
● タンクの清掃など、設備の維持管理が簡単。破損など継続して使用できない状態になった場合は再設置も高額にならない。
● 現地スタッフが直接いつでも行ける村でスタートできる。（最低でも月に１度か2度はチェックできる）

井戸作りの要請もあり、ずっと以前に何度か協力した事がありますが、ワールドギフトでは現在はそれは行わない方針です。
「安全な水」であり続ける事はほとんど無いので、「安全な水」を届けたい目的と一致しない事が多々あるからです。
⁡作ってわずか1年で安全な水ではなくなってしまったら・・・
2年後、3年後、いつ危険な水になってしまうかわからないと怯えながら行う支援。
運がよければ10年以上の間、安全な水であり続けるかもしれない・・・
私たち（ワールドギフト）には、ギャンブルのような支援はできません。
確実に安全な料理用水・飲料水を届けれる支援を選択しました。

水道会社の水を購入し続けておられる方も多くおられます

また、現在清潔な水を使用されている方々でも、村に定期的に訪れる水道会社の水を購入し続けておられる方も多くおられます。
わずかな所得の中から、週に2度お金を払って水を購入して暮らしている、、、水のお金と、食べて行くためのお金で精いっぱい、、、。
具体的な例で言うと、5人家族で週に2400円ほどの収入の中から約400円を水のために支払われている、、、、残った2000円で家族5人が食事を1日2食食べる。

給水車両から水を購入

貧しい食事、病気やケガで仕事ができない日があると一気に危機になる生活。
病院にも簡単に行けない、欲しい物を買う事は困難な生活です。そういった方々には例えば、1度の給水車両1台分の安全な水の支援であっても、多くのご家族の家計を助ける支援になります。
継続的な支援が理想的ですが、それができなくても、人々に喜んで頂ける支援を行う事はできます。

現在清潔な水の支援をさせて頂いている6カ国の村の方々も、支援を開始する前はこのように川や池の水を汲みにいって汚れた水を使用し続けてこられていました。
⁡しかし、日本の皆様のご支援により、それらの村の方々の生活は以前と比べ物にならないほど安全性が高く、不安が無い生活に変化する事ができています。

インドの女性たちが川へ水汲みに行くところです。
入れ物は頭に乗せて、、、

こんなに汚れた水でも使わなければいけない生活。