マスクの路上販売を行っている子供たち|NPO法人ワールドギフト

マスクの路上販売を行っている子供たち|NPO法人ワールドギフト

マスクの路上販売を行っている子供たち|NPO法人ワールドギフト

ナイジェリアでマスクの路上販売を行っている子供たちです。
車が行き交う車道に出て、そこを通行する車やバイク、自転車の方々に子供たちはマスクを販売してわずかながら所得を得ています。
危ない!事故が起こりかねない行為ですが、そうしなければ貧しい子供たちが生きていけない状況があります。

国際貧困ラインでは1日1.9ドル(約200円ちょっと)以下で暮らす人々を貧困層と定めています。
ナイジェリアの人口は2000年時には日本と同じくらいの約1.2億人でしたが、2020年には2億人以上になりました。
そして、ナイジェリアの人口は今もどんどん増え続けています。
2050年には4億人を超える見込み、2100年には7億人を超える見込みで、世界の人口ランキング3位になる見込みです。

しかし、国際貧困ライン以下の暮らしをされている方々が非常に多く、貧困層は人口の約70%、、、人口の約2/3以上が貧困という状況です。
出生登録されていない子も非常に多いそうです。
富裕層の人口が増えるのではなく、十分な所得が無い貧困層の人口が急激に増加します。
世界の人口は大幅に増加し、益々食糧不足、食糧価格の高騰が見込まれています。
貧しい人々の暮らしはこのままでは益々厳しくなります。

「路上でマスクなんか売れるの?」そう思われる方が多いと思います。
マスクが欲しくて路上販売している子どもたちから買う人はほぼいないそうです。
「物乞いをしている子供たちに少しお小遣いをあげる」と言った感覚で、子供たちから買ってあげる、、、そんな方が子供たちからマスクを買ってあげているそうです。

ちなみに、、、子どもたちが売っているマスクの販売価格は50ナイラ、、、日本円で約14円です。
1パックで50枚入っているので、50枚売る事が出来たら販売価格は2500ナイラ、、、約690円の売り上げになります。
1パック売り切ると、子どもたちは1900ナイラ、、、約522円を給料としてもらう事ができます。
一応、、、売り上げの大半が子どもたちの所得になる仕組みではあるようです。
祝祭日などマーケットに人が沢山集まる日には1日2パック売り切れる事もあるそうで、その時には日給で1044円を得れる事もありますが、それは頻繁ではなく、、、
普段は1パックを売り切れない事も多く、2日、3日で1パックを売り切るので平均すると日給で200円ちょっとという事です。

子供たちが危険な仕事を続ける事、政府が管理していない仕事をし続ける事は、このままで良いはずはありませんが、現地パートナー達が言うには(正しい事かどうかわかりませんが)、政治は国民の事を考えていない、、、国に期待は持てないという事で、まだまだ数十年は何も改善せずに悪化していくだろう、、、生きていくためには何だってしなければならない現状という事です。

クラブ活動、習い事、受験、職業選択の自由、、、、やりたいことに取り組める、夢を持ってそれに向かって努力ができる、子供を学校に通わせれる、、、そんな夢のような環境を子供たちに与えられる日本が羨ましいです、、、、と。

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