小さな孤児施設との出会いから8年|サラと歩んできた支援活動の変化
小さな孤児施設との出会いから8年|サラと歩んできた支援活動の変化
約30人の孤児を守っていたサラとの出会い
サラと出会ったのは、今から約8年前のことです。
当時のサラは、お父さんの意思を継ぎ、約30人の孤児を育てる小さな民間の孤児施設を運営していました。
決して余裕のある環境ではありませんでした。
施設の家賃を支払えなくなれば、子どもたちは住む場所を失ってしまいます。
安心して眠ることのできる場所さえ、守れなくなってしまうかもしれません。
そんな状況の中でも、サラは子どもたちを守ろうと懸命に働いていました。
そして、助けを求めてくださったことをきっかけに、ワールドギフトとのつながりが始まりました。
最初から現在のような活動をしていたわけではありません。
始まりは、小さな物品支援でした。
日本の皆さまから寄付していただいた物を届け、それをサラが子どもたちのために活用する。
そこから少しずつ関係が始まりました。
支援を続けていく中で、私たちが大切にしてきたのは、
「この人となら、これからも一緒に活動していけるだろうか」
ということです。
一度物を届けるだけでは、分からないことがあります。
1年、2年と関わり続けることで見えてくることがあります。
サラは、日本から届いた支援を子どもたちのために大切に活用してくれました。
そして、自分たちの施設だけではなく、地域で困っているご家庭やホームレスの方々、レンガ工場で働く方々などにも支援を届けてくれるようになりました。
長く関わる中で生まれた信頼が、現在の活動へとつながっています。
支援を続ける中で知った、地域の厳しい現実
サラとの活動を続ける中で、私たちはこの地域で暮らす方々が置かれている様々な状況を知るようになりました。
施設の前には小さな川があります。
そこへ、生まれたばかりの赤ちゃんが流されてくることが、一度ではなく何度もありました。
助けようと駆け寄っても、間に合わなかったこともあります。
初めて聞いた時には、簡単には受け止められない出来事でした。
その背景には、女性が十分な仕事を得ることが難しいことや、極度の貧困、望まない妊娠など、いくつもの社会的な問題があります。
また、この地域ではレンガ工場で働く方々も多くいます。
夏には40℃を超える炎天下。
冬には5℃を下回る寒さ。
そのような屋外環境で朝から晩まで働いても、大人で約5ドル、子どもでは約2ドルほどの日当しか得られない方も少なくありませんでした。
だからこそ、必要とされる支援も一つではありません。
食べる物。
子どもたちが学ぶ環境。
日々の生活で使用する物。
安全に飲むことのできる水。
そして寒い時期には、防寒着や毛布、ブランケットなども大切になります。
現地との関係を長く続けることで、
「何が必要なのか」
「どのような方々が困っているのか」
「一度の支援ではなく、何を続けていく必要があるのか」
少しずつ見えるものが増えていきました。
海外支援は、遠くから想像するだけでは分からないことがあります。
現地の人たちと関わり続け、その声を聞き、実際の暮らしを見る。
私たちにとってサラとの出会いは、その大切さを改めて感じるつながりにもなりました。
小さな物品支援から、地域を支える様々な活動へ
最初は、小さな物品支援から始まったサラとの活動。
それから約8年。
現在、サラはワールドギフトの施設長として、様々な支援活動の中心となって活動してくれています。
子どもたちへの無償教育。
安心して過ごせる居場所づくり。
物品支援。
女性への仕事の支援。
地域の方々への訪問見守り支援。
食事支援。
安全な水の支援。
最初から、このすべてがあったわけではありません。
現地で必要とされることを一つずつ考え、できる活動を増やしてきました。
一つの支援を行う。
そこで新しい課題を知る。
現地の人たちと話す。
次にできることを考える。
そして、また活動する。
そうした積み重ねが、現在につながっています。
約8年前、約30人の孤児を守るために懸命に活動していた一人の女性との出会い。
その小さなつながりが、今では多くの子どもたちや女性、地域の方々へ支援を届ける活動へと広がっています。
支援を受けた子どもたちが、今度は支える側へ
長く活動を続けてきたからこそ見ることのできた、とても嬉しい変化があります。
以前、日本の皆さまから支援を受けていた子どもたちや女性たちが成長し、今では自分たちが誰かを支える側になってくれていることです。
現在では、数十人のボランティアがサラと一緒に活動してくれています。
その中には、私たちが以前から知っている子どもたちもいます。
母子家庭で育ったアビーハ、モミナ、ブシュラの3姉妹もその一人です。
3人は成長する中で、日本の皆さまからの支援を何度も受けてきました。
衣類や生活に必要な物。
学ぶための支援。
その時々で必要な支援を受けながら成長してきた子どもたちです。
そして今では、サラに憧れ、
「今度は自分たちが、日本の皆さまからの支援を子どもたちへ届けていきたい」
という思いを持って、一生懸命活動してくれています。
支援を受けていた子どもが成長する。
そして今度は、別の子どものために動く。
8年前には見ることのできなかった光景です。
支援する人と、支援される人。それだけでは終わらない
海外での支援活動を長く続けていると、人の立場はずっと同じではないことに気づかされます。
支援を受けていた子どもが成長する。
支えられていた女性が、自分で仕事を始める。
そして今度は、その人が別の誰かを支える。
サラとの約8年間の活動の中でも、そんな変化が生まれてきました。
私たちは日本から支援する。
サラたちが現地で活動する。
それだけではありません。
支援を受けた方々が活動に加わり、また別の誰かへ支援をつないでいく。
少しずつ、現地の中にも支える人が増えてきました。
一度の支援では、ここまでの変化を見ることはできません。
1年。
2年。
そして、その先へ。
長く同じ地域と関わり続けるからこそ、初めて見ることのできる変化があります。
約30人の孤児を守っていた小さな施設との出会いから始まったつながり。
そのつながりは現在、多くの子どもたちや女性、地域の方々を支える活動へと広がっています。
そして何より嬉しいのは、かつて支援を受けた人たちが、
「今度は自分が誰かのために」
と動き始めてくれていることです。
日本の皆さまから届けられた支援は、その時に必要な物や食事を届けて終わったわけではありません。
人が育ち、人と人とのつながりが生まれ、その先の活動へ続いているものもあります。
サラと出会った約8年前には、私たちにも現在の姿は想像できませんでした。
長く支援を続けてきたからこそ見ることのできたこの変化を、これからも大切に見守り、一緒に活動を続けていきたいと思います。
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